2004年08月25日
放送禁止歌
70年代の日本でこの言葉は正式に「要注意歌謡曲」という、
民放の定める自主規制リストの俗称でした。
表向きの意図は差別的、または猥褻な歌詞に対してラジオで流す時に、
注意が必要であるという意図でした。
しかし、実際は歌詞全体の意を全く無視した言葉狩りのようなものでした。
たった一つの単語で放送禁止になることもありました。
この当時の日本のフォーク、ロックでは
社会を風刺した歌詞も多く歌われていたと思います。
その他様々な理由で放送禁止歌が多く、選定されました。
オンエアーして、どこかしらから抗議が来そうな歌に対して、
とりあえずの放送禁止歌の烙印を乱発していたというのが実情だったそうです。
当時、カウンターカルチャー全盛の時代、放送禁止のラベルは反体制的な意味よりも、
むしろ、勲章の様に見なされていたとの記事もありました。
僕は、数年前にふとしたきっかけでこれらの歌を知り、
当時の放送禁止歌を探してきました。
岡林信康「手紙」「チューリップのアップリケ」、
赤い鳥「竹田の子守唄」、
美輪明宏「ヨイトマケの唄」...
どの歌も、根底には現在の差別問題につながる面も含んではいましたが、
差別を助長したりする歌詞は全くありませんでした。
これらの心揺さぶられる歌詞がのるメロディは、
少しもの悲しいけれど美しいものでした。
岡林信康の透き通るような声、
特に「竹田の子守唄」のゆったりとしたメロディは本当に美しく、
音楽の教科書に一時期載っていました。
何も考えずに流れていくような耳に心地よい歌もいいけれど、
しっかりと耳に残り、とてもたくさんのことを教わる歌もあります。
これらは音楽的な興味から発した自分を様々な分野に連れていってくれます。
僕の場合はその当時の社会事情を知るきっかけになりました。
(ただ、差別の問題は今でもなお、色々なかたちで残っているけれど)
今日は長い間探していた山平和彦のその名も「放送禁止歌」が手に入りました。
のでblogに御報告いたしました(笑)嬉しいです。

これを読んで、これらの歌に興味を持った人は是非、機会があれば聞いてみて下さい。
「放送禁止歌」
作詞:白井道夫 曲/唄:山平和彦
世界平和 支離滅裂
人命尊重 有名無実
定年退職 茫然自失
職業軍人 時節到来
皇室批判 人蓄無害
被害妄想 原論統制
七転八倒 人生流点
七転八起 厚顔無恥
放送禁止 自主規制
奇妙奇天烈 摩訶不思議
衆院参院 百鬼夜行
失言放言 珍粉漢粉
農薬公約 有害無益
賭博収賄 不言実行
脱税小者 戦々恐々
汚職大者 天下泰平
七転八倒 人生流点
七転八起 厚顔無恥
放送禁止 一目瞭然
奇妙奇天烈 摩訶不思議
男女平等 親父格下
女房横暴 貧乏辛抱
売春禁止 欲求不満
痴漢続出 不満充満
猥褻行為 興味津々
赤線復帰 乞御期待
七転八倒 人生流点
七転八起 厚顔無恥
放送禁止 先刻承知
奇妙奇天烈 摩訶不思議